温泉を住まいに活かす 介護を見据えた和風住宅リノベーション(下高井郡山ノ内町)
東京にお住まいのご両親が、温泉地に住む娘家族と同居するのを機にリノベーション。来客が多いことに配慮しつつ、温泉を活かした介護しやすい住まいに。
-住まいのお悩みと要望-
冬、暖かくしたい。天然温泉の浴室が離れにあるので使い勝手をよくしたい。介護前提とし、介護する側・される側にも快適にしたい。
【Data】 | |||
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■建設地 | 下高井郡山ノ内町 | ||
■家族構成 | ご両親・ご夫婦・お子さま4人 | ||
■築年数 | 50~ 年 | ||
■既存状況 | 元々お住まいだった中古住宅 | ||
■延床面積 | 143.88 m2 | 43.5 坪 |
元々温泉旅館だった築50年を超える木造住宅。ここで暮らす若いご家族と、東京に暮らすご両親との同居を機に、介護を見据えた住まいへとリノベーションしました。 課題は、寒さ対策・介護のしやすさ・暮らしやすさ。ご両親には、信州の冬の寒さはかなり堪えるでしょうし、浴室(温泉)が母屋と離れていて不便なこと、介護するには動線や居室配置に問題があること、来客が多くプライベートとの分離が必要なことなど、配慮すべき内容は盛りだくさんでした。 そこで、まずは断熱性能を高めて介護や車いす利用にも便利な水回り動線を確保し、ご両親の居室と結ぶことに。また、既存の欄間やふすまなど趣ある建材は積極的に再利用しながら1階の居住空間を再配置しました。お施主さまご夫妻が温泉の積極活用を希望されていたことから、浴室はもちろん床暖房にも温泉熱を利用。環境や既存の要件を活かしつつ課題を克服した、快適で居心地のいい住まいになりました。