くらし

vol.03 しごとも、暮らしも、子育ても。新米パパ&ママと、女の子の家
(代替わり既存住宅/長野市リノベーション事例)

ご実家の一室で、すきま時間を利用し鍼灸院を開いていたご主人。在宅ワークが可能なデザインの仕事を持つ奥さま。新しい命を授かったのを機にご実家を譲り受け、リフォームすることを決めたそう。しごとも暮らしも子育ても、一つところでスタートさせた新米パパママ、3カ月の長女・Aちゃんの暮らしをのぞいてきました。

 

家で、しごと。

テレワークが浸透し、家で仕事をするケースが増えた昨今。ここI邸も、夫妻ともに“家でしごと”を前提にした住まいだ。
ご主人は、理学療法士として勤務する傍ら夜間や休日に鍼灸院を開いている。以前は実家の一室を借りていたが、妻の妊娠を機に家を譲り受けることになり、鍼灸院を併設した住まいへとリフォームすることを決めた。大事にしたのは、「暮らし」と「しごと」どちらにもストレスなく両立できる環境。患者さんの出入りを伴う治療院は、家族のプライベート空間と完全に切り離し、住まいとは異空間に仕上げた。

「ここに来る患者さんは、バレー仲間や知り合いづての方が多いです。腰痛や肩こり治療のほか、最近は、たるみやしわにも効果のある美顔鍼の要望もありますよ」とご主人。新装再開した治療院「あいのきRecare(リケア)鍼灸院」は、知り合い伝手に評判を呼び、予約で休む暇もないという。

一方、奥さまの仕事場はリビングダイニングの一角。庭のモミジが望める南窓沿いにある。
今はAちゃんにつきっきりで愛情を注ぐ奥さまも、「育休があければ私も在宅で仕事復帰。子どもをそばで見守りながら、仕事に集中できる環境はありがたい」と話す。周囲と床高を切り替えた小上がりのダイニングエリアは、テーブルを囲めば家族団らんの場に、窓に向かって座れば仕事場に。愛娘をみながらオンオフを切り替えられる、居心地のいい場所になった。

 

おうち時間

家の環境が整うと、“おうち時間”のリズムが変わる。家でできることも、変わる。
「元々多趣味ですが、キャンプにはまって道具をそろえるうちに “山コーヒー”がおもしろくなって」とご主人。たしかに、家のあちこちにランタンやキャンプ用ドリッパー、ポータブルサイズのミルなどが置かれているの目に入る。「今は目下コーヒーを勉強中。豆を選んで自分で挽いて、じっくり淹れるのが楽しいんです」とおいしいコーヒーを淹れてくれた。

I邸には、おうち時間を楽しむさまざまな機器や設備も導入されている。
大型テレビやエアコンは、“アレクサ”が操作する。知らずにいると驚くが、時折ご主人や奥さまが「アレクサ・・・」と誰かに話しかけるふうなのはそのためだ。
ダイニングテーブルの片隅には小型のプロジェクターが置かれている。ダイニングコーナーの小壁がそのままスクリーンになるという。「ここに座ってゆっくり映画を観るのは、テレビの前に座って観るのとはまた違った良さがあるんです」とご主人。
単に便利というだけでなく遊びゴコロのあるアイテムは、家にいる時間をワクワクたのしいものにさせてくれるのかもしれない。

 

愛娘と。

Aちゃんが生まれ、I家の日常はガラリと変わった。
新米のパパとママは、少しでも長くAちゃんの笑顔を見たいし抱きしめたい。Aちゃんの瞳を見つめながら、「たまらないですよね」と目を細めるご主人。

「まだまだ不慣れで」というご夫妻だが、Aちゃんが見せる笑顔やちょっとした変化に喜びを噛みしめながら、新たな住まいで始まったおだやかな日常は過ぎていく。

 

この家の実例をみる

竣  工: 2020年12月
家族構成: ご夫婦・お子さま1人

 

– snap photo gallery-


治療室の造り付けデスクは事務スペース兼書斎。念願の書斎にご主人もご満悦!


引き戸を開けると、治療院と住居ゾーンのホールがつながる。

住居専用玄関。「以前は治療院兼用だったので、気持ちのうえでも全然ちがう!」とご夫妻。


既存の小上がりを活かしてダイニングスペースの段差は、腰かけるのにちょうどいい。

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あいのきReCare鍼灸院 information
鍼灸師・理学療法士。日常生活からスポーツの悩みまで。往診・送迎・時間外診療 応相談。
《治療メニュー》通常診療/3,000円 全身診療/5,000円 (施術時間めやす:45分前後)

場所: 長野市三輪(イオンタウンそば)
時間: 9時~20時(不定休・完全予約制)
予約: 090-4937-5308