くらし

vol.02 昭和レトロ×モダン この家が持つリズムに暮らす

長野市 Sさん

長野市街を一望できる高台の住宅地に建つ、S邸。築50年ほどの平屋の家を購入&リノベーションし、2匹のにゃんこと 生まれたばかりの愛息子 Kくん、夫妻が暮らしている。
お引渡しから半年余り。雨空が明るくなり始めたある日の夕方、Sさん家族の暮らしにすっかり馴染んだ『ふるくて新しい家』を訪ねました。

 

昭和レトロ×モダン

「新築やマンションを検討していたんですが、古民家をリノベーションして暮らす知人宅を訪ねた時、ココロ踊る感覚があったんです」。その後もリノベーション事例をみるたびふたりでワクワク。『そうか、自分たちはちょっとレトロで味わいのあるものが好きなんだ』と気づき、それならとリノベーションを決めたという。とはいえ、最先端のものも大好き。「自分たちにとって “ちょうどいい”を叶えたくて、できるだけ工事に予算を回せる中古住宅を探したんです」。こうして出会ったのが、この家。

程よく年季の入った築50年の家は、昔ながらの小間続き。高台の立地を生かし、シンプルでオープンなつくりに姿を変えつつも、「極力この家の味わいを生かしたい」と、古い柱や梁をあらわしに。新設の建具は雰囲気に合わせたデザインを採用した。まさに、レトロで モダン。新築では、到底たどりつかない個性と雰囲気を放つ住まいが完成した。

 

おうち時間”を楽しむ

お仕事柄、ハードな毎日を過ごされているご夫妻。今は育休中だが、夫妻が家でゆっくり過ごす時間は貴重という。結婚以来、家しごとはなんでもふたりでシェアしてきた。
「食事の用意を妻に任せることが多いから、家にいるときは子どもの世話は僕がするようにしているんです」とご主人。奥さまが夕食の支度をする間、ご主人は離乳食を用意。時々確認し合いながら、それぞれのしごとを進めていく。

横並びのキッチンとダイニングで、お互い目の前のことに専念しながら柱越しに会話を続ける。なんでもない、いつもの時間がすぎてゆく。家しごとをシェアは、おうち時間のシェア。なんだかそんなふうに思える光景だ。

リビングと寝室の間は、厚地のロールスクリーンで仕切れるようになっている。
「ふだんはオープンにしたままだけど、夜になると下ろすんです」と、ロールスクリーンを下ろしてみせてくれた。実はこれ、プロジェクター用スクリーン。「夜、子どもを寝かしつけてようやく落ち着いたら、ここで映画を観るんです」とご主人。「それはもう、至福のひとときで」。奥さまにも笑顔がこぼれる。「まったりお酒を飲みながら観れたら最高。今は飲めないから、もうちょっとの辛抱だけど」。半年、一年先に更なる楽しみを抱きながら、夫妻は夜の映画タイムを満喫している。

 

雨上がりの夕べ

朝から降り続いていた雨が上がる頃、食事の用意が整った。夏の夕食どきは、この時間でもまだ明るい。大きなピクチャーウインドウから差し込む自然光の中で、「いただきます」と手を合わせる。

「このぐらいの光、なんかいいね」「いつもと色が違って見える」。黄昏のやさしい光がさしこむダイニングで 時折雨上がりの街を眺めては、焼き加減や料理のこと、Kくんのこと、にゃんこのこと、この間遊びにきた両親のことなど、こうして食卓を囲んでいるからこその会話が続いていく。急ぎ足でない、ゆったりとした時間。

「まっさらな家にはない、この雰囲気が好き」と奥さま。「落ち着くんですよね」とご主人も頷く。たしかに、この家は ふるい時代に身をおきながら 今の時代を過ごしているにいるような感覚がある。この家が持つ独特なリズムを感じるひとときだった。

 

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竣  工:2019年2月
家族構成:ご夫婦・お子さま1人

 

– snap photo gallery –

「雨、上がったよ」ふたりとも、ダイニングのピクチャーウインドウにくぎ付け。

 

「あーん」。手の甲で温度を確かめながら、Kくんのおくちにゴハンを運ぶ。

 

キッチンでは奥さまが食事の用意。きょうはチキンのグリルとサラダ、スープだそう。

 

床脇は既存のまま。風合いがお気に入りで、季節ごとに飾りものを変えながら活用している。

 

レトロなデザインが気に入り、廊下には既存の照明を再利用。いい雰囲気。

 


にゃんこたち。どこへ?と思ったら、ぴったりくっついてベッドの上。「何?」って言ってる気がする…。