くらし

vol.01 のびのび、ゆったり。自然体で暮らすふたご兄弟とお母さんの休日

長野市 Tさん

桃畑に囲まれた、のどかな土地に建つT邸。4人家族が住むこの家は、奥さまのおばあちゃんが暮らしていた住まいをリノベーション。当初は建て替えかリノベーションかで悩んだが、同じ予算で希望が叶うなら、丸ごと新しいコンパクトな家より広い家を活かしてのびのび暮らせたほうがいい、とリノベーションを決めたという。竣工当時、小学校入学目前だったふたごの男の子も今は2年生。「広い家」を縦横無尽に走り回る子どもたちが暮らす、とある週末を訪ねました。


やっと、定住。
夫の転勤に伴い、集合住宅を住み継いできたTさん。転勤の時期になるとどこかそわそわしながら過ごす日々が終わり、ようやく家族の拠点が定まった。「引っ越す必要なく、ずっとここで暮らしていけると思うと、それだけで安心する」と奥さま。

リノベーションされた住まいはご家族のライフスタイルに合わせてすっかりかたちを変えたが、新たなリビングからは以前と変わらず丁寧に手入れされた桃畑が望める。「花が咲いたり、桃が実っていい香りがしてきたり。どの季節もすごくいいんです」。
“おばあちゃんの家に遊びに行くたび眺めていた懐かしい景色”は、結婚し家族をもった孫娘一家の記憶に刻まれる、あらたな景色として引き継がれた。

 

暮らしやすいって、こういうこと

もとの家は、北側に台所のある典型的な旧式スタイル。以前住んでいた集合住宅も対面キッチンではない。奥さまは、リノベーションを機に初めて対面キッチンに立つことになった。
「正直、ここまで感覚が違うものとは思ってもみなかった」。家族と会話をしながらキッチンに立ち、ときに外の景色を眺め、「さぁごはん!」と声をかければすぐに皆が席につく。手が届くところに必要なものがそろい、あちこち動き回らず同時進行で色々な家事しごとが進んでいく。これが当たり前にできるのとできないのとでは、負担もストレスもまるで違う。「暮らしやすいって、こういうことをいうんでしょうね」。

この日のランチは、カレーとサラダ、子どもたちの大好きなフルーツポンチ。
「きょうは特別!でも、なんだか楽しくなっちゃうね」とお母さん。子どもたちも、フルーツポンチ付きの”特別ランチ”に大興奮。Yくんは「うわー、おいしそう!」と目がまんマルに!

テーブルに並ぶ食事を前にこんなにうれしそうな顔をされたら、お母さんだってたまらない。
お母さんがゴキゲンでキッチンに立つと、ゴキゲンな笑顔は家族に連鎖する。“特別ランチ”の食卓は、ワクワクたのしい空気に包まれていた。

 

24時間全力の子どもたち

「同い年の兄弟となると、常に遊び相手がいる状態。ふたりで有り余るエネルギーを全力で発散し続けるから、もうたいへん!」。家のなかも外も思い切り走り回れる環境に、子どもたちはとにかく全力で駆け回る。

集合住宅に住んでいた頃は、毎日口癖のように「静かに!」と言っていたのに、今はすっかり言わなくなった。「思い切り遊ばせてあげたいと思っていたから、やっぱり広い家でよかった」と奥さま。「まぁ、ちょっと度が過ぎるけどね」といたずらっぽい笑顔を浮かべ、「こらー、片づけなさーい!」と子どもたちを追いかける姿は微笑ましい限りだ。

 

自然の摂理のなかで育つ

敷地の一角には広い菜園スペースがあり、きゅうりやトマトなどの夏野菜から、キャベツやニンジン、大根など色々な野菜が植えられている。子どもたちはそれぞれ専用の長靴を履き、遊びついでに畑にやってくる。「僕たちが世話しているんだよ」とKくん。朝夕の水やりは、彼らの仕事だという。

広い敷地を走りまわり、追いかけっこをしながらニンジンの葉に目をやり「ちょっと混んじゃっている」と小さなニンジンを間引いてかじってみたり、キャベツの畝の横を駆け抜けながら「これじゃ大きくなれないや」とぶつかり合う小さなキャベツを引き抜きポーンと遠くに投げたり。鋭い観察眼をもつふたりの子どもたちは、遊びの延長線で野菜の育つメカニズムや上手に育てるコツを学んでいく。

菜園も、隣の桃畑もちょっと先のりんご畑も、子どもたちにとっては遊びの場であり学びの場。観察しながら土や虫と戯れるのが日常だ。手で触れる身近な自然での経験は、きっと未来の彼らの礎になるにちがいない。
「なんでも自分たちでやらせてみるんです」と奥さま。のどかな土地に建つ広い家で、子どもたちは元気にスクスク育っている。

 

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竣  工:2018年3月
家族構成:ご夫婦・お子さま2人

 

– snap photo gallery-

「振り返れば、ぱぱっと仕事が進んじゃう」。

 

キッチンしごとを支える造り付けの背面収納。室内の柱や建具となじむ、お気に入り空間。

 

増築したテラスは、家事コーナー 兼 洗濯物干しスペースに。「便利!」と奥さま。

 

「ここに越してきた記念に」と、求めた名作・セブンチェア。

 

子どもたち、静かになったなと思ったら、デッキで畑を眺めながらおやつタイム。

 

庭先には、おご主人のためのパター練習場も。(あれ?!これは誰??)